塗装技法

◆塗装とは◆

 当工房では、無垢材の吸放湿性能を損なわない含浸性塗料(木材に浸み込んで塗膜を作る。)である
オイルフィニッシュを使っています。塗料は、塗装という作業をして乾燥させることで、薄い塗膜を形成しそれによって水、汚れ、紫外線から家具を守るという「保護」と、色つやや光沢を与える「美化」の役割を果たします。但し、方法を間違えると耐久性が悪かったり、いつまでも乾燥せずにオイルが噴出してしまいます。
そのため、塗装は時間をかけてゆっくりと丁寧に仕上げていきます。

 当工房ではリボス社の自然塗料を使用しています。この塗料は、透明浸透性オイルで撥水性抜群、シルクのような光沢で木目を鮮やかに引き立たせます。また木材に深く浸透し酸素透過性を維持し木の呼吸を妨げません。汗、唾液に対して安全性についてもドイツ規格(DINEN71Part3)に合格していますので、幼児用製品、テーブルや食品に触れるものにも安心して使えるというものです。但し、どうしてもという場合は、クルミオイルや米粉オイル、蜜蝋ワックスもご用意しています。


◆塗装工程◆
1.素地調整
  オイルフィニッシュの場合、素地の欠陥がそのまま表面に出るため、素地調整に神経を使っています。
  ①サンドペーパー p240でサンディング
  ②全体を水拭き後、p320若しくはp400でサンディング
2塗装工程
  素地調整が終了したら、オイル塗布ですがウェットサンディングが基本になります。ウェットサンディン
  グとは、研ぎ出た木粉を導管に埋め込み、乾燥でオイルを固化させ保護と美化の役割を果たします。
  そのため、オイル塗布は最低でも24時間~48時間おいて作業しないと良好な仕上がりにはなりません。
  ①1回目の塗布では艶消しオイルを使い、たっぷりと木に浸透させます。30分後吸い込まれなかった余分な
   オイルをきれいに拭き取り24時間放置します。
  ②2回目のオイル塗布でも艶消しオイルを使いますが、1回目の塗布量の半分位で,p600を使いウェットサ
   ンディングを行います。
  ③3回目のオイル塗布では3分艶オイルを使い、p800でウェットサンディングをします。
  ④4回目のオイル塗布も3分艶オイルを使い、p1000にてウェットサンディングします。
  ⑤5回目は自然オイルと蜜蝋ワックスの混合品を使用します。塗布前にp1200にてサンディングし
  混合オイルを塗布します。
   ※この混合オイルは静電気防止効果がありますので、埃が付きにくい防塵効果があるようです。
   ※18年間の経験で、5回も塗装するのが一番という結果になりました。そのため2週間は必要ですね。